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セミナーレポート

これまでに開催したセミナーのレポートです。

セミナータイトル 高齢者の 『スキン-テア』 と 『フットケア』
分類 医療行為・知識
開催日 2017年02月23日
エリア/主催 中京/ニチイ学館 岐阜支店
会場 ニチイ学館 岐阜支店
講師 JA岐阜厚生連 岐北厚生病院
皮膚・排泄ケア認定看護師
濱田 美保 氏
神戸 智子 氏
概要 医療機関で活躍中の皮膚・排泄ケア認定看護師を講師に招き、高齢者の皮膚の特徴から今話題の『スキン-テア』、『フットケア』について講義していただきました。

高齢者の 『スキン-テア』 と 『フットケア』

医療行為・知識

►セミナーの様子

►セミナーの様子

◆プログラム
1. 高齢者の皮膚の特徴
2. 最新の皮膚の話題「スキン-テア」
3. 予防的ケアの実際
4. 高齢者のフットケア

◆参加者
岐阜支店所属の看護・介護スタッフ : 12名
外部の看護師の方 等 : 9名

◆開催レポート
【講義内容】

1. 高齢者の皮膚の特徴

(1) 皮膚の構造は大きく3つ
・表皮 ・真皮 ・皮下組織

(2) 皮膚の「ターンオーバー周期」は 約28日
・真皮の毛細血管から基底層に酸素と栄養素を届け分裂する
(栄養不足、血行不良は基底層にうまく酸素や栄養が行き渡らずターンオーバーが妨げられる)

(3) 加齢に伴う皮膚の変化
・ターンオーバー周期が“倍以上”かかってしまう
※40代以降のターンオーバー周期 簡易計算式・・・・「年齢 - 20 + 28日」日
・新陳代謝が悪くなる⇒皮膚の弾力性低下⇒皮膚の耐久性が著しく低下

(4)外的要因・・紫外線の影響
・白内障、皮膚がん発症など
・体をさびさせる
・肌を老化させる
UVA:肌の奥のコラーゲンを傷つけ酸化ダメージを与える(しみ、くすみ、たるみ)
UVB:表皮に与えるダメージが強力(しみ、乾燥、日焼け)
・対策 : 強い日差しは避ける・・日傘の使用は絶対必要
※サンバリア100の日傘・・・使用すると、涼しさが違うという声も聞かれる

2. 最新の皮膚の話題「スキン-テア」

(1)スキン-テアって?
・テア=「裂傷」を意味する
スキン-テア=「皮膚裂傷」・・摩擦・ずれによって皮膚が裂けた状態

(2)スキン-テアになりやすい人って?
①「皮膚の弱さチェック」→1つ以上当てはまれば②のチェックへ
・ステロイド剤の長期服用(→皮膚が薄くなる副作用)
・抗凝固剤の服用(→皮下出血が起きやすい)
・抗がん剤等を使用
・放射線治療をしていた
・透析をしている(→皮膚が乾燥している)
・食事がきちんと摂れていない(→低栄養状態にある)
・皮膚乾燥が強い
・皮膚に紫斑が多数ある(→既にどこかにぶつけている?!)
・浮腫がある
・水疱がある

②「摩擦・ずれチェック」→1つ以上当てはまれば“ スキン‐テア要注意 ”
・物にぶつかりやすい(ベッド柵や車椅子等)
・よく転倒する
・体位交換時に介助を受けている
・車椅子移乗時介助を受けている
・入浴や清拭時介助を受けている
・着替え時に介助を受けている
・医療用テープを使用している
・リハビリをしている

3. 予防的ケアの実際
! 予防の基本は、皮膚の状態を整え、摩擦・ずれの発生を予防すること !

(1)スキン-テア予防策

①手足を保護する
厚めの靴下や日焼け防止用腕カバーの着用、ストッキネットの活用(夏は薄手のブラウス1枚でも違う)

②環境を整える
ぶつけてしまった時に大きな衝撃を受けないようベッド柵を布団で保護する 等

③体をやさしく洗う
・弱酸性の洗浄剤を使用(乾燥が強い場合はセラミド入りを使用)
・泡でやさしく洗い、熱い湯を避け、こすらず流す
・水分は上から押さえるように拭く

④保湿
・低刺激性、ローションタイプの伸びがよい保湿剤を使用
※セキューラML:ベタつかず潤いをキープ(テープも貼れる)
(医療用テープ貼用時は、保湿されている方が吸収濃度が上がる)
・保湿剤は皮膚紋理に添って塗布、手はビニール袋をかぶせ吸収させる
・保湿剤の1日2回以上の塗布はスキン・テアを50%低減させる

⑤体を引っ張らない(高齢者の皮膚は通常の5~10倍摩擦に弱い)

⑥手足は下から支えて持つ(握るだけでテアが起こることがある)

⑦1日1回 手足を観察(両腕、両足に傷や打ち身、スキン-テアがないか?)

(2)スキン-テアが発生したら・・!

①応急処置
・圧迫して出血を止める
・流水で圧をかけず洗う
・傷は白色ワセリンと非固着性ガーゼで保護(ガーゼにワセリンをのせる)
・テープ固定せず、包帯等で固定(テープははがす時にテアの再発生をまねく)
・医療者に相談

※ どうしてもテープを貼る必要がある場合 ※
・貼る時・・傷の中心は避け両端へ貼る
・はがす時・・皮膚を押さえながら手前にゆっくりはがす
(はがす速度が速いと剥離力が大きくなり、表皮剥離の危険あり)

②傷の感染
・感染を起こす危険があるので、発生24時間以内に傷の評価を行う
・高齢者は感染(蜂窩織炎)を起こしやすい

★まとめ★
高齢者の皮膚を守る予防的なケア=「共通の認識」と「基礎知識」をもって取組むことが重要(予測や気付き、ケアの工夫)

4. 高齢者のフットケア

(1)フットケアは・・
・糖尿病患者に下肢切断が多いことから、糖尿病合併症管理料が取れるようになって注目され始めた
・認知症、関節リウマチ、末梢動脈疾患、下肢静脈疾患の患者に対するケアとして非常に重要になっている

①足のトラブル
・水虫、外反母趾、巻き爪、足の臭い、むくみ、乾燥、タコ、ウオノメ 他
(一番多いのは乾燥)

※下肢切断の原因・・68%は”靴ずれ”
熱傷:19%、外傷:7%、感染症:3%、その他 3%

②足の観察・確認のポイント
・末梢の感覚は鈍くなっていないか?
・下肢の動脈性疾患、静脈性疾患はないか?
・皮膚の変色や冷感はないか?
・足先の変形や皮膚の腫れ、水泡はないか?
・爪の手入れはできているか?
・タコやウオノメはないか?
・傷はないか?
・足はきれいに洗えているか? → 重要なポイント

③疾患別の観察ポイント
・認知症の方 : 認知機能の状態、栄養状態、水分バランス、感覚器の能力、下肢筋力の低下
・関節リウマチ : 指先や関節の変形(見えにくい場所、指の間や足底等)
・下肢静脈瘤、末梢動脈疾患 : 足全体(特に足の色、足背動脈触知の有無)

④足浴の効果
・リラックス効果(40度以上の湯だと交感神経が優位となり、リラックスできない)
・末梢血管を拡張→循環の改善、促進 ・浮腫の軽減
・清潔保持、感染予防 ・タッチング効果(安心感、不安軽減)
・足病変リスクの把握と予防、早期発見 ・転倒予防、ADL拡大

⑤爪切り時のポイント
・爪を横に真っ直ぐにカット
・爪の両端を少しカット(両端を切り込みすぎないこと!)

◆開催を終えて

【全体を通して】
「基本的なことから聞きやすく、講演終了後も実際の症例について質問が絶えませんでした。」
「病院で使用している衛生材料や洗浄剤の説明もあり、使用感を感じ取ってもらえ、とても参考になりました。」

【最後に】
濱田講師はとてもお肌がきれいでした。
ご本人に直接質問させていただきましたら、『保湿』と『紫外線』には徹底的に備えていますとのことでした。

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