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セミナーレポート

これまでに開催したセミナーのレポートです。

セミナータイトル 高齢者に関わる薬の基礎知識
分類 その他
開催日 2016年11月26日
エリア/主催 近畿/ニチイ学館 京都支店
会場 ニチイケアセンター宇治春日の森
講師 たんぽぽ薬局株式会社
在宅医療推進室 室長
薬剤師・ケアマネジャー
概要 在宅医療に関わっておられる薬剤師を講師に招き、薬の基礎知識から高齢者によく使用されている薬等について講義していただきました。質疑応答では日頃私たちが現場で感じている疑問について、回答していただきました。

高齢者に関わる薬の基礎知識

その他

◆プログラム
1. 医薬品の基本
2. 薬の種類と基本
3. 薬物動態について
4. ジェネリック医薬品について
5. 諸症状(風邪、便秘等)における主な処方薬について
6. 質疑応答

◆参加者
京都支店所属の看護・介護スタッフ:18名

►西口講師

►西口講師

◆開催レポート
【講義内容】

1. 医薬品の基本

①薬という文字は・・・
『草かんむり』と『楽』で、食べると楽になる草。

②‘クスリ‘を反対から読むと・・・
‘リスク‘になり危険がつきもの→「主作用」と「副作用」が隣り合わせ!

③薬とは・・・
病気の診断や治療、又は予防することを目的に使われるもののこと。
「薬事法」で医薬品として定められている。

☆まめ知識☆
日本では、薬事法で予防接種は医師が行うものになっているが、アメリカでは薬局で行える。

◎薬は正しく使わなければ、効果が期待できない。

2. 薬の種類と形

①なぜ、錠剤やカプセル剤など、色々な形があるのか?
・飲みやすい
・取り扱いが簡便
・携帯に便利
・保存しやすい
・効き方に工夫が出来る

☆まめ知識☆
・薬は、光と湿気に弱い。
・アスピリンが主成分のものは、吸湿によって酢酸に分解されるとすっぱい臭いがする。
・遮光性の薬を一包化すると変色する場合がある。
→そのため1ヶ月以上保存するような場合、缶などに乾燥剤とともに保管するとよい。

②薬(成分)は、 口→→胃→→腸→→肝臓 を経て全身をめぐる。
排泄も重要で「肝臓は便」、「腎臓は尿」で無毒化して排出する。
例えば、「アテレック」は肝臓で排泄される薬なので、腎機能の弱った透析患者によく使われる。

3. 薬物動態について

①Tmax
薬により、投与してから最高血中濃度に達するまでの時間(Tmax)は様々。
半減期が長ければ、薬の効き目は長くなる。
薬が長く留まることにより効果は期待できるが、胃症状などの副作用も出現しやすくなる。

☆まめ知識☆
ロキソニンのTmaxは48分。半減期は1.2時間。
つまり、よく効くがすぐに効かなくなるということ。

②薬の即効性は・・・
静脈注射、筋肉・皮下注射、直腸内投与、経口投与、皮膚貼付 の順。

③薬の用法・用量(薬の使い方のきまり)
決められた時間や回数、のみ方を守らないと危険なことに発展することも。

☆まめ知識☆
・徐放剤は噛んでしまうことでコーティングが取れて、効果が強く出てしまうため注意が必要。
・アリセプトは70時間効果が持続するため、のみ忘れても1日くらいは大きな問題はない。
・貼り薬は、夏など気温が温かいと吸収が良くなるため注意が必要。
・オブラートに包んで飲む場合も、コップの水に少し浸して飲むと、唾液の少ない高齢者などには飲みやすい。

►セミナーの様子

►セミナーの様子

4. ジェネリック医薬品について

①ジェネリック医薬品はなぜ安い??
・先発医薬品の開発費は、15年の歳月と1,000億円のコストがかかるが、世に出る確率は“2万分の1”
・ジェネリック医薬品の開発に要するのは3年、製剤にした時の「吸収・排泄」「安定性」の二つのみを検証。(動物実験などは行われない)

②先発医薬品との違いは??
ジェネリックは、新薬と同じ有効成分と量で作られるが、作る過程は異なる。
違うことがあるのは「形状」「色」「味」「(保存剤などの)添加物」など。

☆まめ知識☆
AG(オーソライズドジェネリック)とは??
新薬メーカーがジェネリックメーカーと契約を結び、同じものの製造の特許や使用権を与えた医薬品。
某メーカーは子会社にジェネリックを作らせている。

③政府の方針(ジェネリック医薬品の使用促進について)
平成30年度から32年度末までの間に80%以上の使用促進を目標に掲げている。
( H27.9現在の後発医薬品の数量シェア・・・56.2% )
2025年問題も含め、医療費の抑制が狙い。

=平成28年4月より処方箋の記載方法が変更=
・商品名ではなく『一般名』で記載
これは薬剤師が患者の希望によりジェネリック薬を処方できるようにするため。
但し、処方箋の「変更不可」欄に処方医の記名が無い場合
(保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則)

☆まめ知識☆
・皮膚科の処方箋は「変更不可」が多い。
それは外用薬は基材が重要になってくるため。
・点眼薬の中には保存剤が変わることがある。
(先発薬は冷所保存、後発薬は常温保存)
・先発薬と後発薬で適応症が異なる場合もある。

④価格以外にジェネリック医薬品が優れている点
【内服薬の場合】
・形状が小さい
・味が良い(コーヒー風味、バニラ風味、イチゴ味等)
・香り(果実の香り等)
・OD錠がある
・少量の水で溶ける
【外用薬の場合】
・防腐剤なし
・刺激少ない
・貼付感がよい、爽快感がある
・常温保存でよい

5. 諸症状(風邪・便秘等)における主な処方薬について

①かぜ→対症療法が中心、ウイルスに対する薬はなく、二次感染予防のため。
PL顆粒(総合感冒薬)
・副作用 : 眠気、口渇、胃障害 等
・禁忌 : 消化性潰瘍、緑内障、アスピリン喘息、2歳未満の乳幼児 等

クラリス(抗生物質) : (膿性鼻汁や膿性痰・咽頭発赤腫脹の強い場合)
・副作用(まれ) : 消化器症状(腹痛、下痢など)、肝機能低下

カロナール・アンヒバ座薬 :(咽頭痛・頭痛・関節痛・発熱のある場合)
・カロナールは安全性が高い。
・アンヒバ座薬は小児用20キロまでだが、30キロから35キロの高齢者にも使用できる。
・副作用(比較的少ない) : 消化器症状(嘔吐、嘔気、食欲不振、下痢)、皮膚症状、喘息発作、肝機能障害

②便秘(緩下剤と下剤)
酸化マグネシウム・マグラックス・マグミット
・腸内の水分量を増やすことで、便が水分を多く含みやわらかくなり、排便を促す。
・副作用(腹痛・下痢)が少ない
・即効性はない
・長期服用しても効き目が落ちない、習慣化しにくい
・マグラックスは口の中で解けにくく、マグミットはすぐ解ける。また、血中を回らないため、子供や妊婦でも大丈夫。

プルゼニド
・大腸を直接刺激し、腸蠕動を起こさせる、服用後、8~10時間で効果あり。
・副作用 : 腹痛・下痢・嘔吐・嘔気
・長期服用で効かなくなる。常用性あり。

6. 質疑応答
Q1. 薬が飲みにくい人、飲めない人の場合、薬をつぶすなどの必要が出てくるが、コーティングされているものもあり、どうしたら良いか。
A1. 効果が変わる場合もあるので、薬剤師に相談する。

Q2.居宅療養管理指導の対応範囲は?
A2. 医師の指示があり、なおかつ通院が困難な方が対象。残薬の管理、効果の確認、保管状況の確認、患者さんの状態の確認。ケアマネジャーへの報告。
Q3.1日に1回朝に飲む薬が飲めていない時、昼に飲ませても良いのか。
A3.1日1回なので昼でも大丈夫であろうが、薬によってはだめなものもある。高齢者は朝の服薬量が多いことある。

◆開催を終えて

【参加者の声】
「薬の保管方法等も含め、正しい使用方法を改めて学ぶことができました。」
「在宅療養での薬剤師の役割や連携方法について学びました。」
「薬の半減期や血中濃度など、高齢者に処方されることが多い薬剤の特徴を知ることができました。」

【全体を通して】
薬の話を通して、国の動向や居宅療養管理指導について等、内容が多岐にわたり、日々の業務に即活かせるものでした。

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☆薬剤師の役割とお薬のワンポイントアドバイス
☆薬の最新情報 ~骨粗鬆症治療薬と認知症治療薬について~
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